満身創痍イギリスブログ

イギリス生活のことメインで書いてます。ロンドンで現地採用されロンドンで働いています。なのであまり留学ブログではなくなりました。猫が好き

【イギリス大学院】出願への道のり

こんにちは。

今回はイギリス大学院の出願準備について書いていこうと思います。

これからご紹介するのは2019年9月にコースをスタートした私の出願タイムラインです。まず前提として、出願準備は入学する予定の年の約1年半前くらいから始めるのがいいと思います。

(※追記しました)

 

 

0: とりあえずキャリア設計(2018年2〜3月)


大学院なので当たり前ですが修士をとった後の進路(就職 or PhD)を決めておいた方が安心です。大学院を決める際も勉強したい専攻にプラスで「現地就職したい」「海外で博士とりたい」「日本に帰国して就職したい」など決めておくと、大学選びでも参考になるし先を見て動けるので理想です。せっかく高いお金を払って行くので就職やPhD進学に役に立てたいはずだと思います。イギリスの大学院はカナダやアメリカと違って、ほとんどの場合1年で修士がとれます。なのでコースが始まると時間はもちろん余裕もないため、いろいろと考えたり進路変更をしたり悩んだりするタイミングがありません。大学決めの際もキャリア設計は結構重要です。

 

1: 大学院の候補決め(2018年4〜5月)


通常なら大学院の専攻は学部で専攻していたのと同じか近い分野で進みますが、多少分野が違っても進みたい専攻に関わる職務経歴or熱意があれば大丈夫(のはず)です。

行く大学を決めるときは大学自体のネームバリューも気になるところですが、イギリスの場合大学のネームバリューよりも各コースの知名度がわりと大事です。(オックスブリッジみたいな飛び抜けた大学の場合はもちろん入れるに越したことはありませんが、日本でよくある院ロンダみたいにネームバリューだけで決めるのはあまりよくないかもです)

要するに手当たり次第にトップ校から探すよりも、その分野で有名なコースから探すという感じで決めるのがおすすめです。とはいっても就活では"top tier university"と条件を出してる会社も実はあったりするので、ラッセルグループの大学から選ぶのがいいと思います。

必ず各大学のホームページを見て、モジュールまで一通り(選択科目も)ちゃんと目を通しましょう。似たような科目名でも大学ごとで内容が違ったりします。またマスターのコースでもtaught masterとresearch masterがあったりするのでそのあたりもしっかり下調べして決めるといいと思います。

  

2: エージェント決め + 大学院決定(2018年6月)


個人で出願することもできますがよっぽどの猛者でない限りエージェントを使う方がいいと思います。最初に1.5〜2万円くらい払うと、タイムライン設計やVISAの申請、Personal StatementやCVのアドバイス・添削などなど基本的には無料でしてくれます(たまにお金かかります)。私はbeoというエージェントを使い、無事入学すると最初の2万のお金は返ってくるシステムだったので、相談だけしたい人には微妙かもですが、ほぼ確実に進学する予定の人は使って損はないと思います。

SIUKbeoはイギリス留学に強いエージェントだそうです。SIUKはブリティッシュカウンシル公認らしいですね。この2つ以外にもいろいろとありますがあまりマイナーなところは不安なのである程度大きい会社がいいかなと個人的には思います。(UALのような芸術留学志望ならbeoに卒業生の方がいらっしゃるのでそちらの方がいいかもです)

  

3: 推薦書の依頼(2018年7月)←理想


大学院は通常2通必要です(3通の場合もあり)。推薦者の書くスピードにかかっているので、なるべく早く頼んだ方が安全です。あろうことか私は7月に頼むの忘れ大学の夏休みを挟んでしまったため無事死にかけました。現役大学生は夏休み前にお願いしましょう。

推薦書は長々と書いてもらえなくても全然大丈夫です。というか2〜3行でも大丈夫です。それよりも自分で書くPersonal Statementがとても大事です(以下5参照)。

 

4: IELTSのスコアとる(2018年5月〜8月)←理想


これも1発でボーダーの点数が取れるとは限らないので練習のつもりで1回目は早めに受けておきます(5〜6月)。MAはBAと比べて必要なスコアが0.5〜1ぐらい上がり、分野にもよりますが大抵のコースであれば足切りがOverall 6.5くらいになっていると思います。私の学部は少し高く7.0以上でした。ちなみにReading・Listening・Writing・Speakingそれぞれの最低ボーダーの条件もあったりするので、Overall超えてればオッケーなんてことはなかったりするので注意してください。

私はもともとケンブリッジ検定CAEを持っていたので、それが使えると安心し切っていたところ出願大学のボーダーがさらに上だったため号泣しながら9月にIELTSを受けに行きました。とりあえずここで7.5取れたので禿げずにすみました。IELTSって本当に高いですよね。

もしスコアの伸びに自信がなくPre-sessionalコースも検討する人は必ずIELTS UKVIを受けましょう。Pre-sessionalの受講にはUKVIのスコアしか受け付けていません。IELTSの勉強方法は別のブログでかきますね。

 

5: Personal Statementを書く(2018年8月〜10月)


これがなんだかんだ出願書類の中で一番重要です。

書く内容は大学がアプリケーションフォームの項目に記載してくれているはずなので、大学ごとに指定された内容を書きます。(といってもわりとどこも似たり寄ったり)

基本的には自分が今まで勉強していたことやこれから何を勉強したいか、それを仕事にどう活かしたいかなどを順序立てて書きます。書き方は調べたらいろいろと出てくるし、サンプルも出てくるので、(あとそもそも大学にもよるので)ここでは省略します。

添削はSIUKやbeoで1回までなら無料でやってくれるサービスがありました。とにかく必ず1回はネイティブに添削してもらいましょう。2〜3ヶ月はかかるつもりで書き始めるのがいいと思います。

  

6: CVを書く(いつでも)


大学院出願用のCVはあまり時間がかかるものではないので本気を出せば10分くらいで書けると思います。就活じゃないのでCVで落ちることはないでしょう。書き方は調べたらたくさん出てくるので見てください。(投げやり)

How to write a cv for uni applicationとかで調べるとこういうサイトがたくさんあるので参考にとりあえず書いて出すという感じで大丈夫です。

https://www.thebalancecareers.com/the-college-admissions-resume-1987053

 

7: 成績証明書・卒業証明書を準備する(2018年10月)


基本英訳されたものを提出しますが、和文のものも追加で提出を求められることがあるのでどちらも一緒に準備しておくと良さそうです。私の場合大学が英文で発行してくれたので助かりました。大学が英文で発行してくれない場合は翻訳業者に頼むことになるので少し時間がかかります。

私みたいに学部からストレートで進学を目指す場合は4回生の卒論や単位がまだ揃っていないかと思いますが、これは卒業後に改めてイギリスの大学から最終版の提出を求められるので大丈夫です。GPAはちなみに大事です。3.5あれば無双できますが3.4前後あれば安心です。

 

8: 出願する(2018年11〜12月)


イギリスの大学・大学院はローリング方式というやり方で審査をしていて、要するに「先着順に審査していって定員に達したら締め切るよー」というものです。なのでもちろん出願は早い方が断然いいです。10月くらいから出願受付開始されるので、11月中旬〜末には書類を揃えて、12月のクリスマスホリデー前には向こうの大学に届いている状態にするのがベストだと思います。大学側はクリスマスホリデーが明けた後溜まっていた出願を先着順に見るはずなので、この後に出願となると結果報告もだいぶ遅れ、なんなら先に大学を卒業してしまい就職先もないし進学も確定してない不安なニートになるので自分のためにも早く出しておくのがいいと思います。

 

9: 結果がくる(2018年12月〜2019年6月)

 

これは完全に出願した時期によって変わります。私は12月1日に出願書類を送り、12月14日に合格通知が来ました。早めに出して大正解でした(安心して年越せました)。もちろんこんなに早く来なくても全然普通なので大丈夫です。とにかくクリスマスホリデーまでに出すのを目安にしてください。ビザの準備のことを考えると遅くても6月ごろまでには結果が来て欲しいところです。

ちなみにこの時点では大学を卒業していないのでConditional offerです。私はこのあと4月中旬に大学側から最終版の成績証明書を送ってくださいと連絡がきて、7月の頭にUnconditional offerがきました。Unconditionalオファーが遅くて年末の心の余裕が完全に吹っ飛び毎日不安でした。

たぶんこの時期になるとイギリス人大学生のアプリケーションが混み合ってきて忙しいのではないかと思います。ただこの時点でConditional offerをもっていればあとは最終条件(基本的に大学の成績。私の場合「80%以上の成績で卒業」でした)さえ満たしていれば基本大丈夫なので、合否自体はそんなに不安になる必要はありません。

ただ現地学生と違って手続きも多いしビザの申請に時間もかかるので、オファーが遅れるとそもそも入学に間に合わなくなる可能性があるので注意してください。ちなみに7月にやっとCASが届いた私はビザ申請本当にギリギリでした。

 

補足

大学や専攻によっては事前課題があります。出願時に一緒に提出して、課題の成績次第で取れるコースやモジュールが変わったりします。なので取ろうかまだ迷っているコースorモジュールに事前課題が課せられている場合は絶対に出しておいたほうがいいです。そうしないと前半のタームで取れません(し、出しても取れるとは限りません)。出す課題が増えるとさらに作文の分量が増えて本当にしんどいので、早めに確認して書き始めるのがいいと思います。7月ごろくらいにはスタートさせましょう。ちなみに私はこのとき卒論(フィールド研究という超時間かかるやつ)も同時進行でやっていて単位もまあまあ残っていたのでヨボヨボでした。


みなさんは逆算してもっと早くに取り掛かり始めてくれることを切に願います。 


質問あればコメントください😊それでは