満身創痍イギリスブログ

イギリス生活のことメインで書いてます。ロンドンで現地採用されロンドンで働いています。なのであまり留学ブログではなくなりました。猫が好き

イギリスで働きながら転職した体験談(ビザサポート有り)

こんにちは。

気づけば1年以上ブログ放置してましたが、最近イギリス大学院卒業後に就職した会社から、別の会社に転職し新しい仕事を始めたので、もし今イギリスで転職しようとしてる方の参考になればと思いブログを1年以上ぶりに書きます✌️

 

転職する経緯から書いていますが、興味ないよっていう方は目次から本題まで飛んでください。

 

【目次

 

転職することになった経緯

理由は単純で、より良い給料と条件・福利厚生などが欲しかったということと、最初の会社で2年半以上働き、転職できるスキルもある程度伸ばせてタイミングもちょうどいいかなと思ったのがきっかけです。あとは、私がイギリス院を卒業して現地就職した2020年当時、Graduate visaスキームが始まる前だったので、とにかく就労ビザを出してもらえるという条件を最優先して給料やその他のPerkやBenefitは二の次にしていたのですが、2年半仕事していく中でその会社での昇進・昇給にあまり満足いかなかったのと、上司やシニアの人たちの仕事の雑さ&適当ぶりを見て自分はもっと高い給料と条件で仕事ゲットできると思えたので、転職を決意しました。(同僚はいい人たちばかりでしたが、マネージャーや上司・管理職が2年半の間にごっそり変わり、悪くなったというのも一因です)

 

タイムライン

転職を考え始めたのが2022年の終わり(10月ごろ)で、本格的に開始したのが2023年1月の頭です。そして最終的に転職した会社のオファーをもらったのが2月末だったので、実質転職活動にかかった期間は2ヶ月でした。仕事しながらの転職活動にしてはなかなか順調で、早めに終わることができてよかったなと思います。

最終的に13社応募して、インタビューに呼ばれたのが7社、オファーをもらったのが3社です(ビザサポート付き)。

イギリスでは、転職や就職するタイミング的に年明け〜4月ごろは狙い目です。というのも4月の頭がtax yearの締めなので、それに合わせて転職する人が多くなるみたいです。あとは秋(7〜10月ごろ)も大学・大学院を卒業した人たちが就職するタイミングなので、企業も良い求人を出したりしています。

イギリスでの転職は本当にタイミングや運もかなり重要です。良い求人が出てるかどうかや、リクルーターから声がかかるかどうかは、自分ではコントロールできないものだったりするので、なるべくこういう良いタイミングを狙うと良い求人に出会える可能性も上がるかもしれません。あとリクルーターからの紹介を狙っている人は、常に出せる状態の最新のCVを用意しておく必要もあります(私は全くやってませんでした😇)。どちらにせよ、もし気になる企業などがある場合は、1年を通じてLinkedInや会社のHPで常に求人チェックするのがいいと思います。

 

転職するときにやること

応募する会社探し

まずどういう会社に応募するのか、自分のどういうスキルをアピールするのか、前職で満足いかなかった点は何か&それを向上できる条件は何か、などを明確にしておくことをお勧めします。特に、前職に満足いかなくて早く辞めたい人や、とにかく別の会社に行きたいと考えてる人は、手当たり次第に応募して採用してもらえる会社ならどこでもいい!と思ってしまう人もいるかもですが、これは結局後からまた転職しないといけなくなってしまう可能性大なので注意です。妥協せず良いと思える会社にだけ応募する方が、1つの会社に注げるエネルギーや準備時間も増えるので、CVやインタビューの質も上げることができます(特に仕事しながらの転職活動では時間はとても貴重なので、大して良くない・興味ない会社のために割いてる時間はありません)。

私は主にLinkedInを使って探していました。LinkedInだと会社の様子や(社内イベントやオフィスの写真とかも)そこで働いてる人のプロフィールも見えるので、個人的には時短でリサーチできるいいプラットフォームだと思います。あとはGlassdoorで会社の評判、給料などもチェックすることをお勧めします。

さらに言わずもがな、イギリスで就活・転職する日本人(私)にとって最も重要なのがビザサポートです。私は前職でSkilled Workerのビザだったので、今回の転職先でもSkilled Workerビザをスポンサーしてもらう必要がありました。このブログを読んでいる方であればもうすでにご存知かと思いますが、Home OfficeのWebサイトにビザのスポンサーライセンスを持っている会社のリストがあるので、良さそうな求人があればそのリストで会社名を探して、スポンサーしているかどうか1つずつチェックする必要があります。(求人広告にビザのスポンサーの有無を書いてくれている会社は非常に少ないです)

 

CVアップデート

CVは応募する会社を決めてから書きます。もちろん学歴とか連絡先情報とかある程度先に書いておける箇所はありますが、経歴やスキルに関するセクションは応募する会社ごとに書き直した方が断然良いです。私は応募する会社の募集要項をしっかり読み、そこに書かれている必要スキルや文章で使われているフレーズ・単語などをそのままCVでも使うようにしていました(perform under pressure、client-focused mannerなど、その会社が重視しているもの)。時間はかかりますが、まずインタビューに呼んでもらい、話を聞いてもらうまでにCVで落とされたら意味ないので、CVに時間をかける価値はあります。会社側も、募集要項をしっかり読んでいる人を取りたいと考えるはずなので、求人と同じフレーズを使うことで、ちゃんと募集要項を読んでますというアピールになります。

また、イギリスで採用担当をしている友人からのアドバイスですが、CVは基本的に1ページに納めるのがベターです。2ページまでなら大丈夫と書いているWebサイトなどもありますが、採用側も時間がないため、長いCVは隅々まで目を通してもらえる可能性が低く、自分が特にアピールしたいと思っている箇所を読んでもらえるかどうか分かりません。1ページ内に優先順位の高いアピールポイントだけ書き、ささっと読んだ時にも目立つような濃い内容のCVを作る方がお勧めです。

あとゴリゴリに技術重視の専門職とかでない限り、チームワークや会社のカルチャーなどに当てはまる人かどうかも見られるので、多少どんな人なのかが分かるCVも良いと採用担当の友人が言っていました。なので、募集要項で「CVに顔写真は貼らないでください」と書かれていない限り、私は自分の顔写真もCVに入れ、趣味や課外活動的なことも短く書いていました(小さめの文字で1行程度)。とにかく相手の立場に立って、読みやすく目にとまるCVにしましょう。

見た目のいいCVを作るのに私はこのサイトを使っていました。↓

resume.io

1週間は無料版が使えて、課金される前にキャンセルしようとするともう1週間無料で使っていいよーと言われるので実質2週間無料で使えるプラットフォームです。他のCVテンプレートのサイトと比べて圧倒的にデザインがオシャレ&可愛かったので完全に見た目で決めました。

CVは書いたら必ずネイティブにチェックしてもらってください。これを省略しちゃう人が結構いるみたいですが、英語や文法で落とされるのは本当に勿体無いので絶対に見てもらいましょう。チェックしてくれるネイティブが身近にいない場合は、オンライン英会話アプリなど(CamblyとかItalki)でネイティブを捕まえて見てもらってください。私は前の会社に応募する時そうやってオンラインでネイティブを探して頼んで見てもらってましたが、意外にちゃんと見てくれます。(個人情報とか見られたくないところはもちろん隠してね)

 

カバーレターは最悪なくても良い

カバーレターは私の場合、本当に受かりたい会社にしか書いてませんでした。というのも、カバーレターを書くには会社やポジション内容をリサーチし、それを反映した自分のスキルをまとめて、ほぼイチから全て書き直し作業なので、いくら時短で書こうとしても結構な時間がかかります。私の場合、仕事しながらの転職活動で1つ1つの会社にカバーレターを書いている時間が本当になく、すごく興味のある会社とそうでない会社に同じくらい時間を使ってカバーレターを書くのが嫌だったので(そして良い求人広告を見つけたらすぐに応募しないといつ消えちゃうか分からないので)、とにかく自分の本命の会社以外はCVのみでカバーレターなしで送ってました。結局カバーレター書いたのは2社のみです😂

 

インタビュー準備

インタビューの準備は、インタビューに呼ばれる前から始めることをお勧めします。インタビューは基本的に、週の初め(月火)に連絡が来た場合はその週の木金、週の終わり(木金)に連絡が来た場合は次の月火あたりに設定されることが多いので、連絡が来てから準備していると結構きついです(何度も言いますが、特に仕事しながらの転職の場合、平日の夜か土日しか準備する時間ありません)。

「interview most common questions」とかで検索すると、どのインタビューでも必ず聞かれる質問やよくある質問のリスト&サンプル回答がたくさん出てくるので、それを見て準備します。私は万全の状態で挑みたかったので、質問への回答は結構多めに準備していました。

ご参考までに、私が前もって準備していた質問のリストを下に書いておきます。実際に呼ばれた30分〜1時間のインタビューで、ここにない質問をされたことはほぼなかったので、かなり網羅されてると思います。(※前職での役職やプロジェクトの詳細に関する質問、スキルテストは除きます)

さっきも書きましたが、Glassdoorの会社のページにインタビューの質問も載ってるので、そこもチェックして、下のリストに追加で用意しておくと良いと思います。

 

  • Tell me about yourself.
  • How did you hear about this position?
  • How do you deal with pressure or stressful situation? (Tell me about how you worked effectively under pressure.)
  • What can you bring to the company?
  • What are your strengths/weaknesses?
  • How do you handle a challenge? (Have you handled a difficult situation at work? How?)
  • Have you ever made a mistake? How did you handle it?
  • Give an example of how you set goals. (Give an example of a goal you reached and tell me how.)
  • What do you do when you disagree with someone at work?
  • How do you handle a situation where the workload gets overwhelming?
  • Why do you want to work for [Company]?
  • What qualities do you think make someone in this role successful?
  • How would your ex-colleagues and friends describe you?
  • How familiar are you with [Relevant software, platforms, etc]?

 

あとは、想定外の質問や答えられない&知らない内容の質問が飛んできた時用の回答というかスクリプトも用意していました。↓

 

  • That's an interesting question. So that I understand exactly what you're looking for, would you mind unpacking the question a little more?
  • I haven't had much exposure to that with my previous employer. In fact, one of the reasons I'm looking for a new opportunity is to expand my knowledge around...
  • I'm glad you asked about this. I've been wanting to learn more about...

 

とりあえず準備していないことを聞かれた時、重要なのはパニックにならないことと、嘘はつかないことです。Overpromiseしてしまってもどうせ後でバレるので、知らないことは知らないと言った方がいいですが、言い方は多少用意しておいて、あまり焦りを見せたり言葉遣いが適当にならないように準備しておくといいかと思います。

インタビュー中の態度やサンプル回答などはこの辺のYouTubeの人を参考にしていました。

 

www.youtube.com

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このJeff Suという人は、そもそも準備できないような奇をてらった質問をされた時の思考方法について動画も出していて、面白かったので(こういうのを聞かれることは稀ですが)時間があったら見てみてください😌↓

 

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インタビューの調整

仕事しながらの転職活動で一番大変だったのが、インタビューの時間を捻出することです。基本的に会社は平日しかインタビューを設定してくれないので、仕事しながらのインタビュースケジュール調整は本当に大変でした。しかも私は、前職に転職中だと悟られたくなかったので(笑)結構無理やりスケジュールに詰め込んでいました。幸い仕事がほぼリモートだったのと、呼ばれたインタビューも対面ではなくほぼZoomだったので、仕事をしながら1時間のお昼休憩を使ってインタビューを受けていました。

あとは前もって有休を週に1日取っておいて、その日に全てのインタビューを詰め込むというのもやっていました。私の前職では有休申請が直前だと通りにくかったので、2週間ぐらい前には申請しておいて、新しくインタビューに呼ばれたら全てその1日に入れてもらうよう調節していました。イギリスの会社のいいところは有休が取りやすいことなので、この時ばかりは本当にイギリスで仕事してて良かったなと思いました。

 

オファーをもらったら

オファーをもらうと、返事をするまでに基本的には1週間、長くて2週間考える時間をもらえます。本命の会社ならすぐにAcceptしますと返事しても大丈夫ですが、もし他にも会社を受けていて結果待ちの状態であれば、オファーのメールに返信して「内容をきちんと読みたいから、XXまでに返事するのでも大丈夫ですか?」と聞けば、向こうが待てる期日を言ってくるか、こちらが指定した日まで待ってくれます。

私の場合、本命として受けていた会社(Aとします)からオファーをもらったのですぐにAcceptしたのですが、その後第二候補で受けていた会社(Bとします)からもオファーをもらい、しかもそちらの方が給料がかなり高くAと交渉もできないくらい差があったので、悩んだ挙句Bに行くことに決めました。(入社した今、こちらに決めて本当に良かったと思っています😍)そしてAのオファーをすでにAcceptしていたので、これをキャンセルするのにまた色々と神経すり減らしました…。

 

Acceptしたオファーをキャンセルする

基本的には、オファーを一旦Acceptしてしまった後でも(&オファーレターにサインをしていても)そのオファーをキャンセルすることは従業員の権利として可能です。ただし注意しないといけないのが、もしオファーレターにAcceptしたオファーをキャンセルした場合のペナルティについて明記されていて、そのレターにすでにサインしていた場合は、それに従ってペナルティが課される場合があります。私の経験上、オファーレターにAcceptした後キャンセルした際のペナルティについて記載している会社はほぼないのですが、もしかすると細かく書いている会社もあるかもしれないので、そういう点にも注意しながら Acceptする前にオファーレターを隅々までしっかり読みましょう。

別のオファーをもらったという理由で最初のオファーをキャンセルすると、たまに給料の交渉を持ちかけられたりします。もしも別のオファーに決めた理由が給料だけor交渉できそうなBenefitやPerkだった場合で、最初のオファーに多少でも未練がある場合は、ここで交渉してもいいと思います。私もAにオファーをキャンセルしたいと連絡すると、給料を少しなら上げてもいいよと言われたので、Bの提示金額を出したところAもそこまでは出せないということで、最終的にBに行くことになりました。色々な可能性を検討できるので、給料の交渉は気持ち的に可能であればしたら良いかなと思います。ただビザをサポートしてもらう手前、あまり強気に交渉できない気持ちもわかるので、無理にすることはないと思います。

ちなみに、ビザサポートをしてもらう場合、オファーをAcceptしてパスポートやBRPのコピーなどを会社に送ってしまっていると、会社側がもうビザの手続きを始めている可能性があり、そうなってしまうとキャンセルした時にそれまでの手続きにかかった諸費用を請求される可能性があります。私はキャンセルするのが早かったのでギリギリ大丈夫でしたか、やっぱりAcceptしてキャンセルするのは自分の精神衛生上よくないのでお勧めしません😇

こうした従業員の契約上の法的義務やペナルティに関して質問がある場合は、Acasというところに無料で電話質問することができます。私もAcceptしたオファーをキャンセルできるのかどうか、何かペナルティはあるのかどうかを電話して聞きました。基本的にオファーレター(契約書)に書かれていないことを会社側が行使することはできないので、とにかく大事なのはオファーレターをちゃんと読むことです。

そして、仕事をしながら転職活動をしている場合、前職への退職Noticeは必ず新しい会社のオファーレターにサインした後に出すようにしてください。これはもう絶対です。オファーのメールにすでにオファーレターを添付してくれている会社もたまにありますが、基本的にはレターが付いてないメールのみのオファーが来て、それにAcceptの返事をすると、正式なオファーレターが送られてくるという流れなので、退職Noticeを出すのはこの正式なオファーレターにサインしてからです。前職のNotice periodなどもあるので、新しい仕事の開始日は余裕を持って設定することをお勧めします。

 

最後に

長くなってしまいましたが、以上が私の転職活動の内容&ちょっとしたアドバイスでした。もし何かお役に立てることがあれば幸いです。質問などもしあればコメントかTwitterの方で聞いてください。

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特に仕事しながらの転職は大変だと思いますが、辛抱強くやればきっと自分に合った会社が見つかると思うので、たまに息抜きなどもしながらマイペースに頑張ってください。皆さんの転職活動が実りあるものになることを祈っています🧡

 

ではまた〜!